2008年06月18日

小さな政府と格差社会

私は、世間にうとい、ただのおじさんですが、

今日は、小難しいタイトルで、独断と偏見に満ちた私見を書いてみました。

的外れがあっても笑って許してくださいね。

さて、1980年代は「一億総中流」といわれ、世界からは資本主義国の中で、

社会主義を最も成功させた国とも言われ、格差が最も少なかった時代でした。

では、今問題になっている格差社会はいつから始まったのでしょう。

その大元は、政府が目指している「小さな政府」にあります。

これは、政府の市場への介入を最小限にし、個人の自己責任を重視し、

国家による経済政策・社会政策を最小限にする政府のあり方です。

簡単にいうと、国はお金がないので出せません。その代わり口も出さないので、

国民は自立し、自己責任の自己負担で生きていきなさいということなのです。

特に小泉内閣時代に国民的人気を背景にして、積極的に進められました。

「官から民へ」「民間にできることは民間に」という掛け声の元、

歳出の抑制や規制緩和、法人税減税、郵政公社や特殊法人の民営化などを進めてきました。

そうすることで、国の必要とする財源は少なくてすみ、国家財政の赤字と借金を減らし、

税金・保険料などの国民負担を抑える事ができると考えたのです。

ただ、「小さな政府」を進めていくと、当然、経済は活性化されますが、

一方で、自由競争原理(悪く言えば弱肉強食)が働き、いわゆる「勝ち組」と「負け組」

が明確になり、貧富の差が広がり格差社会を生み出します。

さらに、規制緩和などによって、労働形態が変わり、大企業に有利な低賃金で働く

パートや派遣を増やす結果となり、ワーキングプアを生み出しました。

また、不公平感が増加することで規範意識の低下、治安の悪化が起こってきます。

秋葉原の無差別殺傷事件もこういった背景があったのかも知れません。

しかし、このような格差が生まれることは、予想されたことなのです。

本来「小さな政府」を推進する場合、セーフティー・ネットを張り巡らさなければ、

所得格差の急激な拡大などによって、国民の間に将来に対する不安感が生じ、

安心して日々の生活を送ることができなくなるのです。丁度今のように。

問題は、この欠点について国は、十分なケアをして来なかったことなのです。

ということで、たま~にはこんなことも考えているのですよ、私。



Posted by ほうじん at 07:24│Comments(10)
この記事へのコメント
社会主義を成功させた資本主義ってステキですね。
思えばいい時代だった。
しかし、その「いい時代」のツケが回ってきたということか。
Posted by まーきみ。まーきみ。 at 2008年06月18日 08:17
m(_ _)mパソコン入院してしまい、携帯では難しい問題です。とりあえず読ませていただきました。
Posted by はこ at 2008年06月18日 09:12
いくら、郵政省が公社、民間会社に変わった時に
利用者には不利にならないと言っても。
小さい村に郵便の仕事を代行していたとこは消え
郵便局職員が独居老人に配達のついでに
用が無くても一言かけていたいい習慣は
配達範囲が広くなりその行為をする余裕も無くなった。

後期高齢者医療制度についてもしかり。
医療費が安くなった人は少なく
(なぜか収入の高い人の医療費が減り、年金暮らしで細々やっているお年寄りの医療費が増えている)

小泉さんの人気に浮かれ、有権者はなってみないとあの時によく知っていればと悔やむ。

随意契約をし、わずかな人達が利益をむさぼる 高速道路整備の仕組みが無くなったいい面もあるけれど、やっぱり困った所が大きいですね。

自分達が年を取ったら、後期医療を受けたり 年金暮らしになるころは
どうなるのだろうか?とよく旦那と話をします。
Posted by ゆうこ at 2008年06月18日 09:18
まーきみ。さん
政治家任せにしてきた国民が一番悪いのかも。
はこさん
こんなの携帯で見るのは大変でしょう。やめて正解です。パソコン何処が悪かったのでしょう?
ゆうこさん
スリム化政府を目指すのは良いとしても、福祉・医療・教育といった社会保障にまで予算を削減したりサービスを後退させたのが失敗なのですね。
Posted by ほうじん at 2008年06月18日 11:56
そう考えると、私たちはセーフティーネットの一翼を担っているのかもしれませんね、ほうじんさん。がんばらなくては。
Posted by しっぽ at 2008年06月18日 14:59
もうすぐ、選挙があるかもしれません。従来の政権政党、と違った政党に任すのも、手立てかもしれません。良いか、悪いか、分りませんが、私たちが、老後を、ゆったりと過ごせるような、政治----無理かも知れませんが
を作れるのなら変革も、いいかなと思います。
Posted by 八坂石鹸 at 2008年06月18日 17:00
大したことは言えませんが、「小さな政府」は無駄だった気がします。

「税金・保険料などの国民負担を抑える事ができると考えたのです」、全然ですね、上がる方向に向かってますしね。

管理人の居ないマンションに住むようなもんです。
Posted by 穴馬穴馬 at 2008年06月18日 17:33
八坂石鹸さん
事件は国会で起こっているのではなく、現場で起こっているのですね。
穴馬さん
思った以上に改革が進まず、つけが国民に回ってきているのですね。
Posted by ほうじん at 2008年06月18日 19:01
官僚、政治家どちらも”民主主義”の精神を真剣に考え、徳で治め、権力を振りかざすことなく、庶民の住みやすい国造りをと願わずには居られない。
Posted by しげちゃん at 2008年06月19日 00:19
しげちゃんさん
真面目に仕事をしてるのでしょうが、大局的に物事を見ることができないため、目先のことに振り回されているような気がします。
Posted by ほうじん at 2008年06月19日 08:55